2010年6月26日土曜日

売却ストーリー


前回のブログ「不動産買取の損得勘定(感情)」から こんなストーリーを作ってみました。


住み替えを検討しているAさんは複数の不動産会社で査定をすることに・・・

どうやら最近Aさんが住んでいるマンションが3,000万円で売れたみたいです。
向きや間取り、広さがAさんの部屋と変わらなければ、3,000万円位が市場価格(相場)の様です。
Aさんは、「高く買取ります」の広告を出している〇〇不動産会社に買取り査定を依頼しました。

〇〇不動産会社が出した買取価格は、2,000万円
リフォーム後3,000万円で売れるものとして、粗利益500万円、販売経費200万円、リフォーム費用200万円、買取り経費100万円の合計1,000万円を差し引いた2,000万円でした。

そんな価格で買取りなんて嫌だ!

仲介で□□不動産会社に売却を依頼することに。
□□不動産の査定価格は2,700万円から2,800万円との事でしたが、 売却依頼価格は3,000万円にしました。
実はペットを飼っていた事もあり、多少はリフォームが必要なのだが、3,000万円で他の部屋が売れたことにこだわりがあったのです。

□□不動産会社は広告をしてくれ、お客様を案内したいと言ってきた。
急いで掃除をし片付けて用意をしお客さんを待つ。
見に来たお客さんはサラッと見て別の物件も見たいと営業マンに話している。
何だか印象の悪いお客さんだった。

マンションの玄関で他の居住者から部屋を売りに出したことについて根掘り葉掘り聞いてくる。
仲の良い住人でも無いのに・・・

毎週郵便ポストに不動産会社から沢山のチラシが入っています。
「弊社にはこのマンションで購入希望者が居ます。是非ご売却のお手伝いをさせてください。」と書いてあります。
□□不動産会社にチラシを見せると、
「これは物件を直接販売したい(媒介が欲しい)のでどこのマンションにもいれます。セールストークですよ。」と。

確かになかなか売れない。

□□不動産会社の営業マンから電話がかかってきた。
先日ご案内したお客様から「購入申込書(買い付け証明とも言う)」を頂いたのでお持ちしたいのですが。
夜遅くやってきた営業マンが持ってきた購入申込書の希望購入金額は2,700万円だった。
金額も気に入らないし印象が悪かったあのお客さんならお断りだ。
腹立たしさもあってその夜はあまり眠れなかった。

その後案内はあるものの購入申込書の提示には至らず2ヶ月が過ぎようとしている。

その日は突然やってきた。
朝新聞を見ると、同じマンションで改装工事済みの部屋が3,000万円で売りに出たのだ。

同じマンションに住むBさんは買い替えのため自分の部屋を早く処分する必要があった。
買取価格に抵抗はあったが、早く処分が出来る事と、煩わしさが無い事に魅力を感じて買取りを選択したのだ。買取りをお願いして2週間ほどで引越しができたのだった。
今は郊外の一戸建てに住んでいる。

Bさんの部屋を買取った〇〇不動産はリフォームをして3,000万円で売りに出しました。

リフォーム済みで空室なのでいつでも見られる部屋との競争が始まりました。
□□不動産はライバル出現のため価格を2,800万円に下げるよう提案してきました。
リフォーム分だけでも値下げしないと競争になりませんと言うのだ。
確かに見劣りはするので、価格を下げることにした。

1か月程経ったある日、見たことのある人が引越しをしている。
そうだ、私の部屋を見に来たお客さんだ。どうやら改装済みの部屋を買ったらしい。

私の部屋は案内はあるもののなかなか売れない。

媒介契約の更新時に□□不動産の営業マンはこう言った。
「そろそろ価格の見直しをしましょう。」


このストーリーに出てくるポイントは
1.買取価格は安いけど、煩わしさが無くなるメリットもある。
2.媒介の査定価格は重要。
3.最初に買いたいと言ってきたお客さんが一番良いお客さん。


どうでしょう。
自分が売主になったら、冷静に買主の立場で考える必要があります。
売りに出せば「商品」です。
競争(競合)もあります。
商品としての魅力を高める工夫も必要です。


広島でマイホーム? 広島の不動産情報 へどうぞ。
美鈴が丘の不動産情報なら 美鈴が丘の不動産情報 へどうぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿