この度の熊本地震により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
広島の周辺にも活断層がありますし、伊予・安芸灘を震源とする大きな地震も起きています。
近年では平成12年10月6日の鳥取西部地震がM7.3でした。
そして、平成13年3月24日の芸予地震はM6.7でした。揺れは広島市が震度4で、建物が大きく揺れ瓦が落ちたり基礎が割れたり外壁に大きなクラックが入った家などが多く見られました。
そこでマイホームが地震に耐えられるか不安な方も多くいらっしゃると思いますので、建物の耐震について少し分かりやすく説明します。
(ここでは在来工法の木造について説明しています。)
新耐震基準と旧耐震基準の違いは
・新耐震基準:震度6強から震度7程度で建物が倒壊しない住宅・旧耐震基準:震度5程度の地震に耐えうる住宅
旧耐震基準の建築物とは
・昭和56年(1981年)5月31日までに建築確認申請(建築の届出)をされた建物※旧耐震基準で建築主事(役所)の審査を受けている
新耐震基準の建築物とは
・昭和56年(1981年)6月1日以降に建築確認申請(建築の届出)をされた建物※新耐震基準で建築主事(役所)の審査を受けている
万一、建築確認申請書類が残っていない場合、
一般的な木造住宅なら登記簿に記載された建物の完成年月日が昭和57年以降の建物は新耐震基準と思われます。
※不動産取得税の軽減措置は昭和57年1月1日以降に完成した建物となっています。
※昭和57年に完成した建物であっても旧耐震基準の場合があります。
耐震診断とは
・現在の建物が新耐震基準を満たしているかどうか判定する事・建築士が図面を元に目視で建物の基礎、外壁、床下、室内、小屋裏、屋根を検査し、
パソコンの判定アプリにより診断書を作成します。
耐震診断出来ない建物
・図面が無く建物の床下や小屋裏の検査が出来ない住宅、建築確認を受けずに増改築された住宅など。耐震改修とは
・新耐震基準に適合するよう建物を補強する工事の事耐震改修工事とは
・建物の壁を内側から耐震基準を満たすように構造用合板や耐震ボードを貼ったりそれらを土台や梁に留める専用金物で補強します。
・旧耐震基準の建築物ではこの作業が数カ所となる場合が多く見受けられます。
耐震診断費用は
・確認申請時の図面や竣工図面が有れば延床面積120平方メートル位までの建物で5万円から10万円・図面が何も残っていない場合、床下と小屋裏(屋根裏)へ入る事が出来て、筋交いの有無が確認
出来れば診断費用は延床面積120平方メートルまでの建物で10万円から15万円
基準に満たない時にどうするか
・耐震改修する場合耐震診断をした設計士に耐震改修設計をお願いします。
・何処をどのような方法で耐震改修すると新耐震基準を満たすか図面を作成して、
知り合いの工務店で見積もりを取って工事をして貰います。
・工事中は工事の仕方などを建築士がチェックします。
・工事が終了後検査をして再度耐震診断書を作成します。
・ご希望の方には有料で新耐震基準適合証明書を発行致します。
耐震改修設計と工事管理、再診断の費用
・設計士の費用は20万円から30万円です。・新耐震基準適合証明書発行費用は2万円から3万円程追加になります。
耐震改修費用
・工事費用は改修箇所と室内の内装仕上げにより大きく異なります。・押入の中の壁を補強する工事で済むような場合は50万円程で出来た事もあります。
・建物のコーナーの壁を2箇所以上補強する事が多いので壁や天井を壊す工事の場合は
内装工事を含めると100万円から200万円位の工事が多い様です。
広島県の地震について
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/chugoku-shikoku/p34_hiroshima.htm※表示金額は広島市の耐震診断を行う一級設計士2人からの聞き取り額です。依頼する設計士によっては表示金額以上の場合もあろうかと思います。新聞や雑誌で表示されている金額は2〜10割増し位の金額ですが、東京都など都心部の金額と思われます。
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